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2021.09.04 296PV

【高齢者福祉】職員ファーストで利用者を笑顔に!「愛ホーム」の取り組みとは?

愛ホーム

こんばんは!Mikuです!!

今回は“高齢者福祉”について取り上げます。

今回は、愛知県日進市を拠点とする高齢者専用賃貸住宅を運営している「愛ホーム」の山村社長を取材させていただきました。

「愛ホーム」では、“大家族で過ごす家庭”を実現すべく、毎日様々なレクリエーションを開催し、楽しく過ごす工夫をしています。

 

利用者の笑顔を生み出す工夫とは

みなさんはご高齢の方の生活を見たことがありますか。

高齢になると動くことが困難になり、1日寝たきりの生活になってしまう方もいます。

毎日利用者様の笑顔で溢れている愛ホーム。その秘訣に迫ります。

 

職員が安心して働ける環境を

愛ホームでは、“職員が笑顔でなければ利用者様の笑顔はない”という方針があり、職員が安心して働ける環境になるよう努めています。

例えば、愛ホームでは子連れ出勤を許可しています。これは、お子さんのためでもありますが、利用者様のためでもあります。

子育ての経験がある利用者様は楽しかった若い頃を思い出したりするため、利用者様もお子さんと戯れることが嬉しいのです。

このように世代間交流をする場を設けることで、利用者様と職員が家族のように触れ合う環境を生み出すことができるのです。

職員が忙しそうにきびきび働いていても、利用者様の笑顔は見れませんよね。

結果論として、愛ホームでは直近5年間を見てみると、離職率は0となっています。

 

利用者に職員との関係性を持たせる

冒頭にも紹介した通り、愛ホームでは季節の行事だけでなく、様々なレクリエーションを開催しています。

寝たきりの方は楽しめないのではないかという声があるかもしれません。

愛ホームでは雰囲気だけでも味わってもらうために、寝たきりの方でもレクリエーションをしている場所にお連れしています。

ここでのこだわりは、利用者様のご家族がその様子を見た時にどのように感じるかだと言います。

利用者様に孤独感を与えないことや楽しむことができるといった安心感を与える環境づくりに努めています。

レクリエーションに参加するために、1日4回の離床をすることで職員との関係性を持たせます。

自分は孤独ではないといった安心感にも繋がりますね。

また、利用者様を受け入れる際は基本的にお断りをすることはありません。

職員ファーストといった愛ホームらしさがあれば、どのような利用者様でも安心して過ごすことができるといった過大な自信があるからです。

実際に、他の施設で粗暴であった利用者様は愛ホームに移られてから落ち着いて過ごすことができていると言います。

 

山村社長が求める介護業界の在り方とは

山村社長に介護業界の在り方についてお聞きしました。

 

介護の基本は人間力

愛ホームでは、職員に向けて月に一回研修を実施しています。これは、山村社長が率先して開催しているものです。職員は研修で介護の基本を学びます。

介護の基本とは何でしょうか。 介護技術でしょうか。

 

山村社長

「研修でお伝えしていることは“人間性”についてです。介護の基本は人間力なんですよね。 移乗やおむつの変え方はYouTubeを見れば良いわけで私が教えるまでもありません。 YouTubeで伝えていないことを教えたいのです。」

 

介護事業においては、人が人に直接介助を提供するので、働く人の質がサービスの質に繋がりますよね。

何をやるか、どのようなサービスを提供するかももちろん大切なことですが、そのことよりもそのサービスを誰がやるかが重要になってきます。

介護の基本である人間力は専門的なスキル以上に重要なスキルなのです。 

 

介護の文化を底上げする

みなさんは「ユマニチュード」をご存知でしょうか。

ユマニチュードとは、“人間らしさ”という意味を持ち、その人のもつ能力を奪わないための様々な工夫により生み出された介護技術のことを言います。

介護をするにあたりとても重要なことですが、介護業界では、ユマニチュードという素晴らしい介護技術があるのにも関わらず、誰も教えようとしないし学ぼうとしない現実があるそうです。

“文化”が何百年もかけて築きあげてきたように、介護においても“介護文化”を築き上げ、文化の底上げをする必要があると山村社長は言います。

 

山村社長

「介護の質を良くするということは文化にすることだと思います。 “教える”というよりかは、“文化づくり”にこだわっています。」

 

このように、常に理念を大切している山村社長。

しかし、山村社長が愛ホームに着任した5年前は、赤字経営で苦しんでいました。この5年間で、山村社長が愛ホームを改革することができたのも、山村社長の理念が愛ホーム全体に浸透していたからではないでしょうか。

 

※ユマニチュード詳細:https://jhuma.org/humanitude/ (日本ユマニチュード学会より)

 

インターンシップ生の採用について

なんと愛ホームでは、インターンシップ生の採用も積極的に行っています。

実は、NHK朝の情報番組「おはよう東海」にも取り上げられています。

タイトルは「IT系大学生×高齢者施設 新たな挑戦」で、名古屋大学の学生をインターンシップ生として採用し、若者の選択肢に入りやすい介護業界へと変革する挑戦を続けています。

 

広報やメディアに力を入れていく

近年、動画コンテンツは凄まじい勢いで発展しており、福祉業界においても広報やメディアでの発信は必要不可欠なものになってきています。

私も福祉施設で活動する中で、他の業界と比較するとマーケティング力が足りていないと感じることがあります。

 

山村社長

「愛ホームは広報が弱いと感じてます。 しかし、兼務でやれる職員はいませんし選任で雇う余裕もありません。 そこで、インターン生の活躍の場としてインターン生の採用を始めました。」

 

福祉施設を発信することで、学生たちも社会課題について考えるきっかけにもなります。

また、愛ホームのような挑戦をし続ける企業に出逢うことで学生たちの刺激材料にもなるでしょう。

また、職員にとっても良い刺激にもなりますし、横の繋がりや情報共有が少ない介護業界だからこそ、新しい風を取り入れることは必要だと感じます。

 

おわりに

愛ホームの魅力、伝わりましたでしょうか。

私は大学1年生の頃に一度だけ、高齢者の施設でボランティアをしていたことがありましたが、継続的に通うことはできませんでした。

当時のことを思い出してみると、職員の介助している様子を見て、“介助している”という感想を抱いてしまったことから通うことを辞めたのだと思います。

愛ホームの山村社長のお話を聞き、利用者だけでなく職員も笑顔で過ごせる環境があることが魅力的な介護施設だと感じさせるのだと思いました。

福祉業界で働いていなくても、人生に一度は本気で介護について考える時が来ます。

大切な誰かを施設に預けようと考えた時、あなたはどのような施設を選択しますか。

私は、愛ホームのような家族のように過ごせる施設を選択したいですし、愛ホームのような施設が増えることを願っています。

 

基本情報

〈愛ホーム〉

住所:愛知県日進市北新町殿ヶ池上546の8

TEL:0561-73-0005

アクセス:愛知県高速交通リニモ「長久手古戦場」駅より、愛知県日進市・くるりんバス五色園線にて「北新町」下車

HP:https://aihome-nisshin.com/ 

 

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この記事を書いた人

Miku

Miku

椙山女学園大学 人間関係学部

愛知県刈谷市出身。社会福祉学を専門にしており、名古屋を中心に社会福祉施設で活動中。2020年8月よりヴィーガン生活開始。