
みなさんこんにちは、南山大2年のボスカルです!
今回は、旧名古屋ボストン美術館で開催されている
バンクシー展 天才か反逆者か
に行ってきたので、そのレポートをしたいと思います!
あなたは、バンクシーを天才だと思いますか?
それとも、反逆者だと思いますか?
バンクシーとは?
バンクシーとは、イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家です。
彼はストリートアーティストとして、世界中のあらゆる場所にステンシルの絵を描き続けています。
生み出された作品すべてに社会問題を風刺した内容が盛り込んであり、彼は作品を通して社会に問題提起を繰り返しています。
実際に行ってみた!
バンクシーの作品たち
バンクシーはストリートに作品を残すことが多いため、作品のほとんどは保存されずなくなってしまいます。
しかし、複数の個人コレクターの協力により、バンクシー展では非常に多くの作品が展示されています!
ここでは、そんなバンクシー展で見ることのできる作品の一部をご紹介します!
バンクシーのアトリエ(あくまでイメージ)。
ストリートアーティストとしてのイメージが強いバンクシーですが、自身のアトリエで作品を作ることもあるそうです。
「ごめんなさい!
あなたの求める生活は現在在庫切れです。」
「ボールで遊ばない」
と書かれた看板を使って遊ぶ子どもたち。
バンクシーが手掛けたテーマパーク「ディズマランド」の1シーン。
某ネズミの夢の国とは、ちょっと違う……?
展示場の随所に、バンクシーの言葉が書かれています。
バンクシーの思想
バンクシーの作品にはどれも、現代社会に対する風刺や皮肉が込められています。
その中でも特に有名なのが「消費主義批判」です。
道具やイベント、休暇など、私達の日常を取り巻くもののほとんどは、消費主義社会の中で、マーケターにより作られたものです。
それらに囲まれて生きる私達は、内なる空虚さや孤独感を埋めるようにして、消費主義の中で生まれた産物に金銭や心身を費やす。
そして最後に、私達は消費主義に支配されてしまうのです。
バンクシーは、この消費主義のあり方で、人間は本当に幸せになれるのか疑問に思っています。
バンクシーは「消費主義批判」から更に広げ、「政治批判」も行っています。
大衆の意識を操作する手段としての政治は、彼にとって、暴力や消費主義と同じくらい嫌悪感を抱くものなのです。
バンクシーは、過去にこのような言葉を残しています。
「世界をよりよい場所にしたいと望んでいる人間ほど危険なものはない」
ボスカルお気に入りの作品!
展覧会を回っていると、自然とお気に入りの作品を見つけちゃうものですよね!
……というわけで、私もお気に入りの作品を幾つか見つけちゃいました!
それらをここでご紹介したいと思います(*^^*)
買い物袋を両手に下げたキリスト。
“The God”ですら、消費主義に我を奪われてしまうのでしょうか……。
ミ◯キーとドナ◯ドに手を引かれる一人の少女。
中央の少女は、ベトナム戦争の際に撮られた「ナパーム弾の少女」に映っている女の子です。
これ以上は……やめておきましょう。
「TESCO」と書かれたレジ袋を掲げ、忠誠を誓う子どもたち。
TESCOとは、イギリスに拠点を置く、小売業を中心にガソリンスタンドや電気事業などを手掛ける大企業です。
まとめ
今回は、旧名古屋ボストン美術館で開催されている
バンクシー展 天才か反逆者か
を紹介しました!
バンクシーの作品を生で見ることができるだけでなく、彼の思想も見て取ることができるのでとても面白かったです。
また、この展覧会は映像などのギミックにも富んでいるため、
「普段展覧会に行かないなぁ」
という方にもおすすめです!
この展覧会は、2021年5月31日まで、旧名古屋ボストン美術館で開催されています。
なお、行く際は前もって前売りチケットを買うことをおすすめします。
下のリンクから、公式サイトをチェックしてみてください!
[アクセス]
バンクシー展 天才か反逆者か
開催期間 2021年2月3日(水)~2021年5月31日(月)
10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
会場 旧名古屋ボストン美術館(金山南ビル)
HPリンク https://banksyexhibition.jp/