
みなさんが手にしているそのお菓子、どこで作られているか気にしたことはありますか?お土産などでない限り、意識したことがなかった方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、知らずに食べていたものが名古屋で作られているなんてことも……。
今回は、名古屋で誕生したお菓子を紹介していきます!
名古屋の食を象徴するお菓子「しるこサンド」
名古屋のお菓子といえば?と尋ねられたとき、「しるこサンド」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。あんことバターをトーストにのせた「小倉トースト」を愛する名古屋の人にとっては、お馴染みのお菓子。塩気と香ばしさを感じる1口サイズのビスケットに、北海道産あずきを使用した餡が挟まっており、餡のほのかな甘みが特徴です。そのおいしさに、食べ始めると止まらない。
「しるこサンド」のこだわり
今回は、松永製菓株式会社さんに「しるこサンド」について話を伺いました。
まずは、そのこだわりについて。「2021年で発売55周年(1966年発売)です。大きく製法を変えず、変わらないことも1つの価値と考えて販売してまいりました。商品には隠し味として、リンゴジャムとはちみつが入っており優しい甘さで小さいお子さんからご年配の方まで安心してお召し上がりいただけます。」と教えていただきました。次にお客様に知ってもらいたいことについては、「半世紀以上愛されるしるこサンドには高級版がございまして、「生しるこサンド」というものがございます。こちらは、店頭販売は愛知県でのみ販売しておりますが、現在は公式オンラインショップでも購入いただけます。種類はつぶあん、こしあん、抹茶の3種類ございます。」とのこと。
高級版「生しるこサンド」も要チェックですね!ぜひみなさんも、お好みの「しるこサンド」を味わってみてはいかがですか?
松永製菓株式会社 matsunaga-seika.co.jp
「クッピーラムネ」の懐かしの口溶け
誰もが目にしたことがある、ウサギとリスが描かれたパッケージが目を引く「クッピーラムネ」。
実は、こちらの商品名古屋で誕生しているのです。みなさんご存知でしたか?「クッピーラムネ」は名古屋市にあるカクダイ製菓株式会社さんで発売開始され、それ以来長らく愛されているラムネ菓子です。ほんのりと優しい甘さと、舌の上でしゅわっと溶けてしまう儚さが特徴です。
小さい頃に「クッピーラムネ」を1粒1粒大切に食べていた記憶、ありませんか?どこか懐かしさを感じる方も多いと思います。
「クッピーラムネ」の製造方法
そこで今回は、「クッピーラムネ」の製造方法についてご紹介!まず初めに原料をミキサーで混ぜ合わせます。そして、まだ水分を含んでいて柔らかい原料を様々な形に型抜きをしていきます。その次は乾燥。60度くらいに設定をされた部屋で、ベルトコンベアーに乗せて乾燥させ固くします。固くなったものを包装すると完成です。
味に種類があり、その違いも楽しむことができる「クッピーラムネ」。製法を知ると、その口溶けがもっと特別に感じられるかもしれませんね。
みなさんも懐かしのあの味、味わってみてください。
カクダイ製菓株式会社 kuppyramune.co.jp
名古屋の駄菓子文化を辿る
カラフルでかわいいパッケージ、気軽に手に入れられる価格、懐かしさを感じる味、駄菓子には魅力がたくさん詰まっています。
実は、駄菓子という文化は名古屋で誕生しました!そのため、駄菓子の裏で製造場所を確認すると名古屋市と書いてあるものがとても多いのです。古くから駄菓子の卸問屋が多く存在していることも、名古屋特有のもの。
そこで今回は、共親製菓株式会社さんの駄菓子を1部ご紹介します!
久しぶりに購入した駄菓子にわくわくしつつ、記憶に残るその味を存分に楽しませてもらいました。
まず初めに紹介するのが、「キャンディーボックス」。こちらは餅飴という種類の駄菓子です。小さな餅飴を1粒ずつ付属の爪楊枝で食べるのも楽しみの1つ。癖になる甘さがたまりません。
続いて紹介するのは、「5本入棒かんてんゼリー」。こちらは、凍らせても楽しめる涼やかな駄菓子。カラフルな色、5種類の味が入っているのも嬉しいポイント。小腹がすいたときにもちょうどいい大きさです。
次は、「もっちゃんだんご」。緑、白、ピンクの3色があり団子のような駄菓子です。甘みともちもちの食感がなんだか忘れられないおいしさ。
最後に紹介するのは、「わるガキびぃる」。冷たい水を注ぐと泡ができ、ビールのような見た目を楽しめる粉末ジュース。子供ながらにビールらしさを感じられる点も素敵ですが、大人になってビールを知った後に味わっても楽しめるかもしれません。
駄菓子屋さんは今、減りつつあります。みなさんも、今一度名古屋の文化である駄菓子に触れてみてはいかがでしょうか?
共親製菓株式会社 kyoushin-s.co.jp