
みなさんこんにちは、南山大1年のボスカルです!
今回は、和装小物を中心とした卸売を行っている「大善」さんを取材させて頂きました!
社長の永井さんの、人生観ならぬ「商売観」をご紹介します!!
「大善」はどんな会社?
大善さんは、和装小物を中心とした卸売を、1950年の創業以来続けている会社です。
和装小物の卸売をはじめとして、最近は雑貨や寝具、ベビー用品などといった商品の卸売、そして固定費削減の提案も行っています。
土地 ~伏見に構える理由~
大善さんは、伏見にて70年近く営業を続けてきました。
ここを選んだ理由、それは伏見が昔から商売の拠点だったからです。
1945年の終戦直後、元々農家だった初代社長さんは、百姓をする傍ら、米などの食物を使って闇商売を始めます。
そして、そこで得たお金で衣服を仕入れ、その衣服を地元の小牧で販売するという商売を行っていました。
この商売を行っていく中で彼が目をつけたのが、伏見でした。
伏見は当時田んぼが多くありましたが、徐々に問屋街として栄え、多くの人が行き交い始めていました。
そこに目をつけた初代社長さんは、伏見にて和装小物の卸売事業を始めます。
これが、現在の大善さんへと繋がっていくことになるのです。
和装小物 ~和装小物にこだわる理由~
永井さんは、現在の和装小物をとりまく状況は徐々に厳しくなっていると話します。
和装業界全体の市場規模は年々縮小する傾向にあり、それに伴って競合企業の廃業や倒産も増えるようになりました。
しかし、永井さんは、この状況は逆にチャンスであると考えています。
そこに「お客様」がいるから
和装業界の市場規模は縮小しているものの、実は現在も2500億円もの規模を誇っています。
これは、現在でも和装小物を求めている小売店と消費者が多く存在していることを意味します。
そんな小売店や消費者に目をつけたのが、永井さんなのです。
卸先の数千の小売店が求めている限り、卸売である大善さんは、求められた商品やサービスを探して提供することで役立って感謝され、利益をあげることができます。
更に、厳しい市場状況の中でも、生き残った大善さんがニーズのあるお客様の対応をする受け皿になることも可能になります。
だから商品やサービスを求めるお客様がいる限り、そのニーズに応じた商品やサービスを提供し続ける。
永井さんは、そう考えています。
生き残るために考える
今回の取材の中で、永井さんが繰り返し強調していた言葉があります。
それは、
「生き残るためには考え挑戦し続けなければならない」
という言葉です。
永井さんはこの言葉を胸に、会社が生き続けるためには何が必要なのかを常に考えて実践しています。
大善さんは和装小物を中心とした卸売を行っています。
しかし、すべての小売店が和装小物だけを必要としているというわけではありません。
小売店はお客様のニーズに合わせ、徐々に販売する商品やサービスが多様化してきています。
そして大善さんは小売店のニーズに対応するため、現在では、例えばSDGsを念頭に、風呂敷の包み方の講習会のアレンジや、新電力やエレベーター保守等の固定費削減の提案も行うなど、その事業を拡大しています。
生き残るためにチャンスを掴む
永井さんは、生き残るためには考え続けるだけでなく、とにかくチャンスを掴みにいくという挑戦が重要であると考えています。
ある新しい事業があるとして、それを目にした人々は大きく分けて2つに分かれます。
1つはその事業が孕むリスクを回避するためにその事業を行わない人達、もう1つはリスクを知った上でその事業に挑戦する人達です。
永井さんは、後者の人達のような行動を取ることこそが重要であると考えます。
目の前に少しでもチャンスがあればそれを掴みにいく。
もしその挑戦が失敗に終わったとしても、別の沢山の挑戦の必ずどれか1つは当たる。
仮に幾つかの挑戦が失敗しても、その努力の過程で得るものは沢山ある。
こうした取り組みが、この社会で生き残ることができる人だと永井さんは考えています。
まとめ
今回は、大善さんの社長である、永井さんの「商売観」をご紹介しました!
永井さんのお話を伺った時、私は
「生き残るためには考え挑戦し続けなければならない」
という言葉が強く印象に残りました。
様々なコンテンツに囲まれて生きる現代の私達は、意識しないと自分で考えることを忘れてしまいます。
そして、挑戦しないと結果は出ません。
一回しかない人生をより充実させる為には、考え挑戦し続けることは私達にとって大切なことなのでしょう。
[アクセス]
株式会社 大善
本館 〒460-0003 名古屋市中区錦2-10-14
新館 〒460-0003 名古屋市中区錦2-11-31
(※御用の際は、新館へお越しください。)
TEL 052-231-8558
HP https://www.daizen-net.co.jp/