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2021.11.13 180PV

【ファッション】福祉をオシャレに!個性あふれるデザインの魅力の秘密とは?

FLOWER AND FLOWER

こんにちは! 福祉学生ライターのMikuです!!

今回は名古屋市千種区のアパレル工房「FLOWER AND FLOWER」さんを取材させていただきました!

みなさんは、普段どのようなファッションを取り入れていますか?

最近では、ファッションで自分を表現する人が増えていますよね!

これからご紹介するファッションは、NPO法人「花*花」さんの利用者さんが描いたデザインを取り入れています。

利用者さんの強みを最大限に活かした個性あふれるデザインをご覧ください!

 

これ、見たことありますか?

これは名古屋市営地下鉄今池駅の通路に展示されている作品です。

東山線と桜通線を乗り換える時に見たことありませんか?

何が書かれているのでしょう。

名古屋市営地下鉄の駅の名前がたくさん書かれています。

とても丁寧に書かれていますね。

まるで作品みたいです。

じゃん!!!!!!

 

実はこれ、FLOWER AND FLOWERさんの商品デザインの原画なんです!!

非常におもしろいですね!

あれ、下の段は名古屋の地名ではないな?とお気づきの方。

下の段の地名はデザインした利用者さんの保護者さんのご出身の地名が書かれています。

 

アパレル事業を展開するにあたって

事業の発端人である安島さんと現在の事業責任者の福沢さんにお話を伺いました。

 

ひとりの利用者さんとの出逢いが始まり

全ての始まりは、裏紙にイラストを一日100枚近く量産する利用者さんとの出逢い。

100枚近く量産されるものの、そのイラストはゴミ箱へ。

こんなに素敵なものを描いているのに、ゴミになるのはもったいない!この世界観を自立支援に繋げる形で社会に発信したい!

当時Tシャツコレクターだった安島さんは、Tシャツに作品をプリントすることで、利用者さんの描く世界観を届けることを考えました。

 

アパレルをカタチにするために

製品が完成するまでに様々な工程がありますが、利用者さんが携わっているのはデザインだけではないそうです。

驚くことにミシンが扱える利用者さんがたくさんいるとか!

朝の会で「今日はミシンをやります!」と伝えると喜ぶ利用者さんもいるそうです。

利用者さんがマンネリ化しない工夫も大切と話す福沢さん。

同じ作業を繰り返すだけでなく、毎日違う作業をすることによって利用者さんの活力に繋げています。

 

ちなみに、私はミシンを使うことは得意ではありません。

彼らの併せ持つ強い集中力や細かな作業に優れている能力は本当に素晴らしいと感じます。

 

アパレルを通して伝えたいこと

△ソーネ大曽根での販売の様子

 

最近では、“福祉×○○”を通じた福祉活動が盛んです。

FLOWER AND FLOWERの場合は、“福祉×アパレル”。

福祉や障がいに対する可能性や価値。

アパレルを通してどのようなことを伝えているのでしょうか。

 

福祉は普遍的であり可能性がある

世間一般的なTシャツに利用者さんの描いたデザインを落とし込むことによって、より福祉は普遍的であるということを伝えたいと福沢さんは言います。

 

福沢さん

普遍的なファッションを身に付けることによって、福祉の理解に努める入口になれば嬉しいですね。

Tシャツは誰もが身に付けていただける可能性があると思います。

 

-そうですね!ファッションは、福祉に興味がない若者でも惹かれるものがありますよね!

 

福沢さん

そうなんです。

私たちの福祉事業を知ってください!ではなく、オシャレな服を創っています!とお伝えすることで、様々な人が興味を持って下さるような働きかけをしています。

 

面白いことを伝えるツールに

福祉の業界にいる人しか知らないことがたくさんある話す安島さん。

 

安島さん

色々な絵を描くにしても、面白い特徴があったり個性豊かであったりするはずなのに、彼らが抱えるマイノリティは社会的に見て寂しい評価を得ています。

アパレルを通して、こんなにぶっとんだ絵を描くんだ!と知ってもらうツールになればと思います。

 

-障がいがあるからこその面白さを伝えることで、彼らの生きやすさにも繋がっていきますね。

 

安島さん

とても草の根的な活動ではあると思いますが、一歩ずつ少しでも福祉を知るきっかけになればと思います。

 

障がいがある人たちが抱えているマイノリティは社会から理解されないことが多々あります。

それは、福祉に携わっている人とそうでない人とでは、福祉に対して知っていることと知らないことの差が大きいからなんですね。

 

おわりに

みなさん、どうでしたか?

障がいのある人が普通に働ける社会。

彼らの描くデザインを好きになるお客様の存在。

そういった「普通」の在り方が浸透し、福祉と何かを掛け合わせることによる可能性や新しい価値がどんどん生まれたら、おもしろいと思います。

 

FLOWER AND FLOWERは刺繍を取り入れることも始めました。

Tシャツだけにとどまらず1年を通したアパレル事業を展開していくそうです。楽しみですね!

福祉学生ライターのMikuでした!

 

基本情報

〈NPO法人 花*花〉

住所:愛知県名古屋市千種区内山三丁目9番1号ザ・エステートパレス102号室

TEL:052-784-8678

アクセス:名古屋市営地下鉄東山線・桜通線「今池」駅より徒歩2分

花*花HP:http://hana-hana.or.jp/ 

FLOWER AND FLOWER HP:https://flowerandflowers.tumblr.com/ 

 

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この記事を書いた人

Miku

Miku

椙山女学園大学 人間関係学部

愛知県刈谷市出身。社会福祉学を専門にしており、名古屋を中心に社会福祉施設で活動中。2020年8月よりヴィーガン生活開始。