
こんにちは。
今回はホリデイズ株式会社の落合社長を取材させていただきました。
前編では、ホリデイズ株式会社ができるまでのお話を紹介します。
代表の落合社長は、起業するまでにどのような道を歩まれたのでしょうか。
ホリデイズ株式会社はどんな会社?
出典:なごのキャンパス 公式Twitterより(2020年4月19日投稿)
https://twitter.com/nagono_campus/status/1251662899757461504
ホリデイズ株式会社は、名古屋市西区にある会社です。
名古屋駅から徒歩数分の「なごのキャンパス」という共同オフィスに在ります。
「なごのキャンパス」は閉校となった旧那古野小学校をリノベーションして生まれたインキュベーション施設です。
「くらしのすきまをあたためる」という理念の下、衣食住に視点を当てた様々な事業を展開しています。
落合社長の壮絶な人生に迫る!
出典:ホリデイズ株式会社HPよりhttps://ho-lidays.co.jp/about/
中学時代から社会により良いインパクトを残したいと考えていた落合社長。
生きている中で、どれだけのことが役に立つのだろうか。
そのために自分の命を大切に使っていこう。
学生時代から起業前までの落合社長の冒険のはじまりはじまり。
学生時代のたこ焼き生活
出典:白ハト食品工業株式会社HPよりhttps://www.shirohato.com/kukuru/index.htm
ホリデイズ株式会社では、「OHAGI3」というおはぎの専門店を全国に展開されています。落合社長の食を通じた事業の出会いは、白ハト食品工業株式会社「くくる」のたこ焼き屋さん。学生時代のアルバイトで、卒業するまでずっとたこ焼きを焼き続けていたそうです。
なぜ卒業するまで焼き続けることができたのでしょうか。
元々は不器用であることから食器洗いばかりで、半年間はたこ焼きを焼かせてもらえませんでした。
2000年頃の当時、たこ焼き屋のアルバイトでは珍しく質の高いホスピタリティを大切にしており、サービス精神が求められます。求められるものが大きすぎるあまりに、アルバイトをすぐに辞める人もいたそうです。周りが辞めていく中で自分が必死になって残り続けていると、ある日、たこ焼きを焼いてもいいよと言われます。
落合社長
何回も辞めさせられそうになる中で、くじけそうになる時がたくさんあったけど、ようやく人前でたこ焼きを焼くことができると思うと、目の前にいるお客さんと僕との関係は最初で最後。だとするならば、目の前のお客さんにとっての人生最後の晩餐だと思わせるような最高のたこ焼きを作りたい。
この想いを毎回同じ熱量を持ちながらたこ焼きを焼き続けてきた落合社長。くくるが創業20周年でニューヨークに出店しようとなった時に、社内で約1000人の中から選んでもらい、ニューヨークでたこ焼きを焼かせてもらいました。社員ではなくアルバイトの落合社長が、です。命をかけてたこ焼きと向き合い、人を感動させるプレーヤーは落合裕一しかいなかったのです!
ニューヨークの出店に携わった際に、ひとりの男の想いからはじまった夢が伝播して、ひとりひとりの当事者としてのみんなの夢になった時、夢を叶えることができると白い鳩を見ながら感じたと落合社長は話します。実は、白ハト食品工業株式会社「くくる」の由来でもある、白い鳩が路上スピーチをする最中に、突然、目の前に舞い降りたそうです!!
学生時代、たこ焼きを焼くことしかしていなかったという落合社長は、このままずっとたこ焼きを焼き続けるのかなと考えていた時がありました。しかし、ニューヨークで見た感動を超えるには、自分がプレーヤーとしてステージに立つのではなく、その環境を創る側に回らなければ、あの時の感動を超えることはできないと学生を終える頃に思うようになりました。
四国の遍路での出会い
出典:四国遍路八十八ヶ所HP http://88shikokuhenro.jp/
学生時代、遊ぶことなくたこ焼きを焼くことに全力だった落合社長ですが、四国の遍路での出会いにより大切なことに気付くことができたと話します。
祖父が透析により身体を悪くしていたため、祖父の代わりに四国の遍路を1ヵ月かけて回ります。88箇所のお寺での出会いの中で最も心に残ったエピソードを語っていただきました。
遍路を回って2週間が経つ頃、ペットボトルのジュースを飲もうとしていた時にある女性から次のお寺まで車でお送りしますよと声を掛けられます。
祖父の代わりに遍路をしていることを話すと、女性は泣き出してしまいました。どうしたことでしょう。女性の旦那様も透析で苦しんでおり、亡くなられたばかりだったのです。女性は落合社長に私の代わりにお参りしてきて欲しいとお願いをし、別れを告げます。
2週間歩き続ける中で思い通りにいかず、ネガティブな感情を抱くこともありました。しかし、この女性に出会ったことにより、目の前のことに一喜一憂せずに長い時間軸を見て、今の当たり前に起きていることを受け入れて感謝することができるかが大切であると気付いたと話します。
落合社長
全ての出来事が自分にとって最適なタイミングで最善な出来事が起きている。1か月間様々な出会いがあったけれど、全て起こり得なければならなかったこと。違った未来があったかもしれないけど、今日自分がこの場にいて今日が幸せだと思う感情は、過去のどのようなことも赦すことができる。過去は変えられないけど、過去の捉え方は変えることができる。
私もこのエピソードに共通するものがあり、学生生活を振り返りながら聞いていました。
大学生になって間もない頃は、過去の失敗を引きづってばかりいましたが、現在は自分の過去に対して赦すことができています。この出来事がなければ今の自分は形成されていないと思うまで、自分の過去に対しても愛を持つことができるようになりました。
さて、次の冒険は落合社長の卒業後のお話です!
卒業後➀ 報道の世界へ
たこ焼きを焼くことでしか自分を見出せなかった落合社長は、社会をもっと知ろうという想いから報道の仕事に就きます。
報道の仕事に携わる中で、目の前で人が倒れて人が死ぬという光景を目の当たりにした落合社長は、自分の仕事は社会により良いインパクトを残すことができるのだろうかと疑問を持ちます。社会により良いインパクトを残す仕事とはどのようなものか。撮る側よりも撮られる側になってこれからを創る未来のためにやらなければならないことがあるのではないか。
そう考えた落合社長は、報道の仕事を離れ、出版業界の仕事へ就くことになります。
卒業後➁ 出版業界の世界へ
日本人の活字離れの問題から出版業界が衰退しているという話題を耳にした時、この問題は国力の差にもなりかねないと感じた落合社長。この問題から、母親が幼稚園教諭であったこともあり、子どものための出版について考えるようになります。
これからを創る未来の子どもたちにとってより良い出版文化や出版技術を普及させることが、自分にできる社会により良いインパクトを残すことだと考え、出版業界へ飛び込みます。
出版の仕事では、企画提案だけでなく、グローバルビジネスの最先端で活躍しているメンバーと共に切磋琢磨しながら経営学も学んでいきます。また、自己投資しながらビジネスの勉強にも力を入れていたそうです。
老夫婦の姿を見て起業へ
出版業界に入社して8年目で海外の研修に訪れた際、モーニングでカフェに訪れた落合社長。目の前に並んでいる老夫婦の幸福感に満ちている光景を目の当たりにします。
朝食を食べながら溢れる笑顔。この笑顔どこかで見たことあるな...
この時の感情は、学生時代、たこ焼きを焼いていた時と同じ感情であったと話します。この老夫婦の姿に出会ったことがきっかけで、落合社長が大切にしている「社会により良いインパクトを残す」ことについて再び考えるようになり、彼らのような笑顔を生み出したいという想いから起業を決意します。
おわりに
今回は、ホリデイズ株式会社ができるまでの落合社長のライフストーリーを紹介しました。
たこ焼きエピソードは非常に面白かったですね!報道の仕事に就く時も出版の仕事に就く時も、たこ焼きエピソードで採用されたそうです。(笑)
取材を通して、学生時代の経験は社会に出た時に大きく影響されることがわかり、これからも学生だからこそできることを大切にしていこうと思いました。
そして次回の後編では、ホリデイズ株式会社の衣食住に視点を当てた事業について紹介します。面白さもこだわりも詰まった素敵な事業です。
お楽しみに!
基本情報
〈ホリデイズ株式会社〉
〒451-0042 名古屋市西区那古野2丁目14-1 なごのキャンパス
TEL:052-526-3422
代表者:代表取締役 落合 裕一