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2021.07.28 80PV

誰もが喜ぶコンサートづくり「宗次ホール」(後編)

クラシックコンサート

こんばんは!Mikuです!!

前編では、名古屋の栄にある「宗次ホール」が、他のコンサートホールにはない特徴を持っていることをお届けしました。

年間500回もの開催やクラシック音楽とのコラボ企画、驚かれた方が多いのではないでしょうか。

後編では、宗次ホールがこだわる“コンサートづくり”についてお話していきます。

 

演奏家のファンを生み出す工夫

 

宗次ホールはコンサートの運営だけでなく、演奏家の教育にも力を入れています。

演奏活動を広げようと考えている現役音大生や若手演奏家の応援プロジェクト「スタートアップ!プロジェクト」について説明していきます。

 

コンサートづくりを実践して学ぶ

このプロジェクトでは現役音大生や若手演奏家がお客様目線のコンサートづくりを学ぶことで、演奏家のファンを生み出すことを目的に実施しています。

プロジェクトの内容としては、まず、コンサートのコンセプトやシナリオを考え、それに基づいたコンサートのリハーサルを行います。その後、モニターコンサート、アウトリーチコンサート、ぷちプレコンサートでの実践を積み重ねていきます。

このような実践に力を入れている理由は、演奏家に求められていることは演奏技術だけではないからです。しかし、師事している先生たちは教えてくれません。

 

宗次さん

「演奏家にとっては生の実践が大切です。たとえランチタイムのコンサートであっても演奏する機会というのは彼らにとってものすごく貴重なものです。私たちはそういった役回りをしています。

 

演奏する機会を提供することが演奏家を育てることに繋がりますね。

 

演奏家もビジネスマインドが必要

“ビジネスマインド”とは、「仕事に対する姿勢や考え方」のことを指します。

 

野間さん

「演奏家は演奏家目線の曲目を考えることが多くてお客様を退屈させてしまう。お客様目線と演奏家目線の違いを教えています。」

 

―確かに、私の好きな演奏家も自分が好む楽曲を演奏することが多いです。

 

野間さん

「お客様を楽しませるための工夫として、MCがあるけれど演奏家はMCが苦手です。演奏している時に次何を話そうか考えるのが辛いんですよ。」

 

―音で表現するからこそ演奏家としての価値があるのでは. . .

 

野間さん

「それは、自分たちの都合ではないですか。演奏家の常識だけでは演奏する場は広がりません。活躍できないことの原因は演奏技術ではないのです。お客様を楽しませるための工夫を身に付けているかどうかなんですよね。」

 

主催者を喜ばすことのできる演奏を

また、主催者が喜ぶコンサートであるならお客様も必ず喜んでくれると野間さんはおっしゃっていました。

「例えば、イオンのコンサートあるじゃないですか。ただ演奏するだけではなくて、イオンのお話を触れるだけでも、主催者は喜んでくれますよ。もちろん、お客様も喜びますよね。何故ならイオンのお話は3者で話題を共有できるからです。」

 

「音楽には力がある」あらゆる場面でこの言葉を聞いたことがあると思います。しかし、音楽そのものに力はあるのかというと、そういったことではないんですよね。では、音楽の何がそんなに魅力的なのでしょう。

 

私は、今回の取材を受け、お客様の感情が揺れ動かされているのは音楽そのものではなく、演奏家の人間的魅力に惹かれているのだと考えました。

 

クラシック音楽の魅力をお届けしたいという想い、ホールで演奏することのできる喜び、主催者やお客様への感謝。こういったものが、演奏家のファンを生み出すことに繋がるのだと思いました。

 

アフターコロナにおけるコンサートの開催

緊急事態宣言解除後でいち早くコンサートを開催した宗次ホール。コロナ禍の中、入場数も限られているのにも関わらず、これまでと変わらずコンサートを開催し続けてきました。

 

感染対策は徹底する

ガイドラインに則っていれば何も問題はないとおっしゃる宗次さん。鼻を出しているお客様には注意をしますし、手消毒をしないお客様は追いかけると言います。

 

宗次さん

「コンサートを開催するからにはお客様の命を守らなければなりません。感染対策を徹底していれば、お客様の安心感にも繋がります。」

 

野間さん

「お客様に注意するくらいまで徹底しないといけないんですよ。他のお客様は見ていますからね。ホールの決まり事を守らないお客様に注意していると、それを見ているお客様が頷いてくれるんですよね。」

 

-徹底した感染対策が宗次ホールの品質の保証にもなりますね。

 

感染対策は、自分たちのブランドを守るだけでなく、演奏家のブランディングにも繋がっています。

演奏家が演奏家として生きていくためにやらなければならないことなのです。

 

宗次ホールは最後の砦

前編では、採算の合うコンサート運営についてお話しましたが、コロナ禍の運営においては採算の合うコンサートは開催できていないと言います。

それでも、演奏家の生活を守るために宗次ホールはコンサートを開催し続けてきました。

コロナ禍において、政府は不要不急の行動を控えるようにと言及しています。

残念なことにクラシック音楽は“不要不急”の対象とされており、多くのホールや演奏家が大変な状況に陥っているのが現実です。

そんな状況の中、宗次ホールは“最後の砦”として覚悟を持ってコンサートを開催しています。

宗次さんと野間さんの演奏家を応援する気持ちは、アフターコロナにおけるクラシック音楽界に大きな影響を与えるのではないでしょうか。演奏家にとっては希望の光です。

 

どの業界においても当てはまることですが、本当に大切なことは自粛をすることではなく、目の前の問題に対してどのように向き合い、行動していくかですね。

 

おわりに

みなさん、いかがでしたか?

クラシック音楽に対する認識に変化が見られたのではないでしょうか。

私たちの日常生活の中には、みなさんが思っている以上にクラシック音楽が溢れているのです。

日本の漫画文化の中にもクラシック音楽が存在しています。例えば、『のだめカンタービレ』や『蜜蜂と遠雷』、『さよならドビュッシー』。演奏家にとっても大きな影響を受けている作品です。

身近なところからでもクラシック音楽に興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

また、コロナ禍においてクラシック音楽も様々な問題に直面しており、アフターコロナにおける音楽がどこへ向かっているのか目処が立たない状況にあります。

演奏家にとっては、演奏することが全てです。コロナ禍においても宗次ホールのようなコンサートホールの存在が、彼らにとっては必要不可欠になってくると感じました。

音楽を楽しむ環境が多様化している時代ではありますが、演奏家の気持ちもお客様の気持ちも大切にしている宗次ホールの存在を知っていただければと思います。

 

みなさん、ランチを楽しみながらクラシック音楽も楽しんでみませんか。

 

基本情報

〈宗次ホール〉

住所:愛知県名古屋市栄4丁目5番地14

TEL:052-265-1715

アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車 12番出口より徒歩5分

HP:https://munetsuguhall.com/  

Twitter:https://twitter.com/munetsuguhall  

Instagram:https://www.instagram.com/munetsugu_hall/  

この記事を書いた人

Miku

Miku

椙山女学園大学 人間関係学部

愛知県刈谷市出身。社会福祉学を専門にしており、名古屋を中心に社会福祉施設で活動中。2020年8月よりヴィーガン生活開始。