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2021.11.10 290PV

学生ラジオ「大学生は見た!」アーカイブvol.6-香港から留学中の南山大学生

南山大学4年生 Jennyさん

こんにちは!

学生ラジオ「大学生は見た!」です!

「つい放送日に聞き逃してしまう」という声を受けて、過去の放送からメンバーが特に広めたい、もっと多くの方に聞いてもらいたいという放送回をピックアップして定期的にお届けしていきます。

 

今回は2021年9月、10月に2回に分けて放送した、大学生Jennyさんへのインタビューを思い出していきたいと思います。

Jennyさんは、現在南山大学4年生。

高校卒業まで香港で暮らした後、日本で1年間日本語学校に通い、その後南山大学に入学しました。

1年間の交換留学の場合とは違い、4年間日本人学生と同じように学部の同じ授業を受けています。

今回のインタビューでは、「なぜ留学しようと思ったの?」「留学で大変だったこと、楽しかったことは?」といった留学のエピソードに加え、気になる香港の教育文化についてもお聞きしました!

新鮮な発見の多いインタビューを記事にまとめましたので、放送を聞けなかった…という方も最後までぜひお楽しみください!

 

なぜ留学を決意したの?

まず、香港では留学する学生が多いです!

日本では1年間の留学が主流だと思いますが、高校の先輩の中にはイギリスやオーストラリアの大学に4年間まるごと通うという人も多く、留学の選択は身近でした。

いろんな人と出会って新しい自分を見つけられるということに留学の魅力を感じました。

もう一つ現実的な理由としては、香港は学生数に対して大学の数がとても少なく、受験の競争が激しいです。

日本の大学進学率は50%を超えるのに対し、香港は20%ほど。

日本のセンター試験に当たる試験は受けましたが、人生には他の道もあるんじゃない?と思いながら、留学のことも考えていました。

でも、夜の10時まで学校に残って友達と勉強した日々は青春の思い出です!(笑)

 

その中でもなぜ日本に?

香港はイギリスの植民地だったこともあり、英語教育がよくできています。

英語にはある程度自信があったので、今度は英語以外の言語や文化も学びたいと考えました。

日本には京都や名古屋へ旅行に来たことがあって、同じアジアでも独特な文化をもっと知りたい、暮らしたいと思い日本を選びました。

 

香港・日本ならではのギャップ!?留学で大変だったこと

香港はグローバル化が進んでいるので、中国語が分からなくても英語が分かれば生活できます。

だから、「日本も大丈夫かな」「英語でなんとかなるかな」と思ったら、そんなことはなかった。

日本語は全然分からない状態で来たのですが、甘かったです。(笑)

英語があまり通じないので、緊急の時に自分の状況を説明できなかったり、交通機関が分からなくて家に帰れなかったり…。

ストレスもたまるし友達も作りづらく、最初の半年は香港に帰りたいと思っていました!(笑)

言語の壁が解決できても、今度は文化、価値観の壁もあり、言葉が分かっても常識が通じないということも大変でした。

 

留学して良かったこと、思い出は?

大変なことはたくさんあるけど、やっぱり留学して良かったと思います。

香港では経験できないことや会えない人に出会えて、大変なことからも成長できました。

良い思い出としては、日本人の友達の地元に行って家族と仲良くなったときにはとても温かさを感じました。

あと、日本以外に住んでいる人が日本を知るきっかけってアニメが多いと思うんです。

香港ではまるこちゃんやクレヨンしんちゃんを見ていたので、家で友達の卒業アルバムを見せてもらった時などに、昔アニメで見た世界が目の前にある!という感動がありました。

他にも、違う国から留学している学生たちと仲良くなれたこともいい思い出です。

 

高層ビルに英語の飛び交う街…? 香港の植民地の歴史と英語教育事情

香港はイギリスの植民地の影響が強くて、今も中国語と英語の両方が公用語です。

大学では中国語学などの科目以外は英語で授業を行うし、中学高校から英語で勉強する環境があります。

高校は、英語で授業を行う英語ベースの学校、中国語で授業を行う中国語ベースの学校に分かれています。

学ぶ知識は同じだけど、勉強する言語が違う。

英語ベースの学校は英語で数学を勉強する、中国語ベースの学校は中国語で数学を勉強する、という感じです。香港のレベルの高い高校はほとんど英語ベースです。

その2種類の他にインターナショナルスクールもあって、そこは外国の方や将来海外に移住したい人が集まっているので、授業も生徒同士の会話も英語です。

さっきお話しした英語ベースの学校は、先生や生徒の日常会話は中国語ですね。

 

日本でも香港式の英語教育は可能なのか?

−英語ベースの学校で、母国語を忘れてしまったり…ということはある?

 

母国語の覚える単語が減ることはあるかもしれないけど、忘れることはないと思います。

香港の人は広東語、北京語、英語を勉強しないといけないので、香港の人の中国語能力と大陸(中国本土)の人の中国語能力を比べたら中国本土の人の方が高いと思います。

でも、忘れることはないです。

私は英語ベースの学校でしたが、国語の授業もとても大切にされていて、良い教育を受けることができました。

教育側が良いバランスをとってプログラムを作ることができれば、日本でも両方の言語を勉強しながら日本語の大事さもそのまま残せるんじゃないかなと思います。

 

今後挑戦したいことは?

大学院で中国文学を学びたいと考えています。

何度かお話しした通り香港は植民地時代の影響で西洋の文化が強く、私はグローバル的な街に住んできて、自分は漢民族や中華の文化よりも西洋やグローバル文化の方が詳しいかもしれない、と日本に来て感じました。

自分の民族の文化をもっと学びたいと思い、もともと好きだった文学への思いが強くなりました。

中国文学というと難しい古詩のイメージが強いと思いますが、古詩も新詩も時代やスタイルによって様々な種類が生まれていてとっても面白いんです。

真面目で教育的なものや、愛情友情の詩、アートのようなものもあります。

私もまだ知識が足りていないけど、大学院でもっと勉強して、将来は日本語と英語を活用して中国のこういった素敵な文化を紹介できたらいいなと思っています。

 

最後に

留学のエピソードから香港の教育文化まで、普段得られない視点からのお話をたくさん聞くことができました!

とても発見が多く、これはどうなの?これは?と聞きたいことが尽きないインタビューでした。今後の挑戦も応援していきたいと思います!

 

Jennyさんありがとうございました!

 

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FMらら 大学生は見た!

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南山大学 国際教養学部

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