
こんばんは!福祉学生ライターのMikuです!!
みなさんがイメージする“子ども食堂”はどのような場所ですか?
最近では、子どもの貧困という理由だけでなく、地域活性化や居場所づくりとして活動している子ども食堂が増えてきました。
今回は、名古屋市名東区の隠れ家的カフェバーで子ども食堂を開催している「SALMA」の山田将輝さんと南真さんに取材をさせていただきました!
目次
「SALMA」はどんな子ども食堂?
冒頭にも述べましたが、最近では“子どもの貧困”という理由だけでなく、地域活性化や居場所づくりとして活動している子ども食堂が増えてきました。
「SALMA」もそのひとつであり、様々な取り組みをしています。
子ども食堂×カフェバー
こちらは、SALMAの窓に飾ってあったものです。写真映えしますね!
“カフェバー”ですからオシャレな内装なのは当然かもしれませんが、ここでは子ども食堂も開催されています。 と言うのは取材に行く前に思っていたことで。
実は、ボランティア団体「S.W.A.T.PROJECT」が子ども食堂「SALM」を運営しており、カフェバーはボランティア団体とは異なる形で経営しているのです。
名東区で子ども食堂を開催する場所を探してた時、協力的な人を見つけることが困難であったことから、開催場所を自分たちで作ってしまおう!という考えに至り、ビルの1室を借りたそうです。
しかし、ビルの1室を借りながら子ども食堂を開催することは大変であったため、子ども食堂を永続的に開催するためにカフェバーも始めたと言います。
カジュアルな場所で開催することで、子ども食堂のイメージを変えるきっかけにもなりそうですね!
地域のコミュニティのひとつに
SALMAの子ども食堂を開催する目的は、地域のコミュニティづくりです。
子ども食堂は、社会的に困窮している子どもたちの救済措置としてあるものだと認識してしまいがちですが、それだけではありません。
孤食やネグレクト、育児中のママさんの孤立を防ぐ役割も担っています。
このような社会的な課題も視野に入れつつ、広報担当の南さんは、子ども食堂を地域のコミュニティのひとつとして当たり前なものになって欲しいと話していました。
また、家族の楽しみのひとつとして子ども食堂を利用して欲しいといった声もありました。
南さん
どのような家庭でも子を持つ親は大変です。
仕事はもちろん、育児もありますし休日は子どもとお出かけしたいという気持ちも出てきますよね。
親御さんにとって負担になっている部分を子ども食堂で補ってもらい、他のところで十分に時間を使っていただければ家族にとって良い生活ができるのかなと思っています。
また、親御さんの軽減負担だけでなく、子どもたちにとっても子ども食堂に行くことが楽しみになるような場所を目指しています。
合言葉は「楽しい・美味しい・また来たい!」です!!
子ども食堂の輪を広げるためには
この夏、S.W.A.T.PROJECTはNPO法人「sym」になりました。
たくさんの飲食店が、できる範囲で子ども食堂を開催する輪を広げたいといった想いから生まれたものです。
Instagramでの繋がり
△協賛企業様からいただいた食材
広報のためにInstagramに力を入れていたそうなのですが、子ども食堂を利用するご家族だけでなく、子ども食堂を開催したいけど始め方がわからないから教えていただきたいといったお問い合わせも来るようになったそうです。
例えば、長野県にお住まいのご夫婦にアドバイスをしたところ、実際に子ども食堂を開催するまでに至ることができたと言います。
また、SALMAを応援したいとのメッセージもいただいており、和歌山県の農家さんからはたくさんの果物をいただいたそうです。
デザートまでついていたら、子どもたちは大喜びですね!
Instagramは代表の山田さんが運用しており、楽しそうに取り組んでいる様子を発信しすることで様々な人たちに興味を持っていただきたいと話していました。
“#名東区子ども食堂”でチェックしてみてください!
子ども食堂×飲食店
名東区での子ども食堂の開催地を増やすために、飲食店へのアプローチもしています。
子ども食堂を開催するにあたって困っていることは人員と場所です。
調理ができる場所と人員がいれば大量調理をする環境も整っていますし食材もたくさんありますよね。
南さん
飲食店が子ども食堂に参加する輪が広がって、30店舗くらいの飲食店が集まれば、毎日名東区のどこかで子ども食堂が開催されることになり、認知度も高くなると思います。
-飲食店が子ども食堂を開催しているといったお話は時々聞きますが、それを広げていくといった発想は素敵ですね!
開催店舗が増えれば子ども食堂を目にする機会が増え、どんどん浸透していきそうです!
ごはんを食べるだけで社会貢献になる
SALMAではグルメサイトにもアプローチをかけており、子ども食堂を開催している名簿特集を作ることを考えています。
子ども食堂への支援がフードロスの削減につながるといったことは聞いたことがあるかと思います。
つまり、アプリのグルメ特集を見て飲食店に足を運ぶお客様は、ごはんを食べるだけで社会貢献をしていることになります。
ごはんを食べるだけで社会貢献になるのならば、子ども食堂が開催されている飲食店に行こうと思うお客様は増えますよね!
“食べる”といった行為は社会的であり毎日の生活に欠かせないものです。
これを社会貢献に導くといった発想と社会貢献を当たり前にするといった環境を作り出そうとしているおふたりの活動はとても素敵だなと思いました。
大学生のボランティアも活躍!
SALMAは社会人と大学生で運営されている子ども食堂です。
毎月多くの大学生たちがボランティアとして参加しています。
これまで担ってきた大人やこれからを切り開いていく子どもたちに対して、今を担う現役世代が何かすることで笑顔にできたら良いな!というコンセプトの下、運営しています。
大人のリアルの声を聞く場
大学生が子ども食堂のボランティアに来ることで得られることは何でしょう。
料理を振る舞うことができる、子どもと触れ合うことができるといったことが挙げられますね。
子ども食堂で得られる経験はこれだけではありません。
子どもだけでなく、社会人の方との接触があるので、就活のこと、社会に出てから感じること、これからのこと等々、人生の先輩として様々なことをお聞きすることができます。
また、ママさんたちからは“親の声”をお聞きすることができるので、子育てについてもリアルに考えることができます。
このように、子ども食堂を通じて自分の学生生活やこれからについて考えるきっかけにもなるのです。
できることから少しずつ
24時間365日社会貢献ができるわけではないけれど、やりたいことはたくさんあります!と様々なことを考えているおふたり。
大学生の皆さんにはどのような想いを持ってボランティアを募集しているのでしょうか。
南さん
少しでも良いから自分に何かできることを続けていこうといった気持ちを育てたいなと思います。
私たちが何か特別大きなことができるとは思っていません。
みんなが今できることをできる形でやれば良いと思っています。それを学生たちに伝えたいです。
子ども食堂に限らず私たちができることはたくさんあります。
参加するだけでなく発信することも立派な社会貢献です。
社会貢献は私たちが思っている以上に身近なことですね!
おわりに
いかがでしたか?
子ども食堂ってそんなに気軽に通えるんだ?!と認識を改めることができた人もいるのではないでしょうか。
子ども食堂は地域のコミュニティとして楽しく過ごす場所であることを名古屋市名東区の子ども食堂がロールモデルとなり、他の地域にも“子ども食堂の輪”が広がっていくと素敵だなと思いました。
この記事を読んでくれている皆さんは、きっと何ができるだろうと考えていることでしょう。
その気持ち、少しずつ行動に移していきましょう!
現在、子ども食堂SALMAでは毎月最終日曜日に子ども食堂を開催しております。
みなさんも、子ども食堂に参加してみませんか?興味ある方は、Instagramのメッセージへ!
福祉学生ライターのMikuでした!
基本情報
〈SALMA〉
住所:愛知県名古屋市名東区藤里町308-4B
TEL:080-3642-5910(代表 山田)
アクセス:名古屋市営地下鉄東山線「本郷」駅より、名古屋市営バス・大森車庫行き「新藤森橋」下車
HP:https://my-website-7275.jimdosite.com/
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