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2022.03.23 145PV

【高齢者福祉】三河の小京都西尾市からお届けする「せんねん村」について

こんばんは!福祉学生ライターのMikuです!!

みなさんは「西尾市」に行ったことはありますか?

西尾市の街並みは景観の統一感を図るために周りの環境に合わせた工夫がされており、せんねん村も街並みに溶け込むような建物になっています。

今回は、そんな日常の感覚を大切にしている介護施設のお話です。

 

村で暮らすような介護施設

せんねん村の建物は木のぬくもりを感じることができ、敷地内にホームがお家のように建てられています。

その特徴は、村で暮らすことを想像させます。

 

木を使用する理由とは

せんねん村は、生活の延長線上に暮らしがあるという視点から、生活する環境にこだわりを持っています。

木をふんだんに使用している理由もそのひとつです。

木の持つ柔らかさや温かさを取り入れることにより、利用者さんに精神的なゆとりと安らぎを与える効果も期待できます。

せんねん村では、亡くなることを「風になる」と表現するそうです。

死をタブー視することなく受け入れ、どのような最期を迎えたいかを大切にしています。

家族のように寄り添い、ここでの暮らしが良かったと思えるような介護サービスを提供いているのです。

 

せんねん村の強みとは

 

1999年に設立された社会福祉法人せんねん村。せんねん村は、高齢者施設や障がい者施設を一群の集合体にして整備する「しあわせの里構造」の一環の中で誕生した施設で、ご高齢の方だけでなく、子どもたちも元気に暮らしています。

これから、せんねん村の強みについてお話していきましょう。

 

ゆりかごから墓場まで

一つ目の強みは、若い世代からご高齢の方まで一貫したサービスを担っていることです。

高齢者施設だけでなく、学童保育も運営しているせんねん村。社会貢献事業として、当時西尾市の学童が不足していたことから始めたと言います。

近年、核家族世帯を占める割合が多く、子どもたちはご高齢の方と交流する機会が少なくなっています。

多世代交流を通して、子どもたちは介護の仕事を知るきっかけにもなります。

 

最期までお口から

二つ目の強みは、看取りの時期までお口から食事を摂取することです。

高齢になると口から食べる力を失い、胃ろうや点滴で栄養を補うことが増えます。

生きていくためには食べることが重要なのにも関わらず、口から食べるための支援が疎かになってしまうことも多いそうです。

口から食べることは、栄養摂取だけでは留まらず、生活の楽しみや人との繋がりにも関わる行為です。

その人がその人らしく生きていくためにも、食事をするという行為は生きていく上で欠かせません。

 

おわりに

近年の介護施設は、コンクリートでできた建物だけでなく、木をふんだんに使用した建物が多く見られます。

ご自宅に近い環境に身を置くことで、利用者さんは安心して過ごすことができますね。認知症の予防にも繋がります。

介護施設で暮らすといった感覚ではなく、自分の居場所と感じることができるような施設が今後も増えたら嬉しいですね。

 

福祉学生ライター Miku

 

基本情報

〈せんねん村〉

住所:愛知県西尾市矢曽根町蓮雲寺29-1

アクセス:名鉄西尾駅より徒歩15分

HP:http://www.sen-nen.or.jp/

 

この記事を書いた人

Miku

Miku

椙山女学園大学 人間関係学部

愛知県刈谷市出身。社会福祉学を専門にしており、名古屋を中心に社会福祉施設で活動中。2020年8月よりヴィーガン生活開始。